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3.マーケットリサーチとマーケティングリサーチ
最近のこと、受託した「地域団体商標」に関するセミナー事業で、参加者から講師の先生に次の質問がありました。「少子高齢社会が今後ますます進行していきますが、食品市場はどのように変わっていくと予想しますか」と。
さぁ、皆さんはどんなふうに思われますか。
先生は、即座にご自分の洞察を下記のように話されました。
スーパーなどの食品売り場から、いわゆる泥がついた野菜や獲れたての鮮魚など、調理が必要なものが無くなっていくと思いますね。高齢化してくると料理をするのが面倒になる。量も少なくていいから野菜をまとめて買ってもダメにしてしまう。半調理品や、チンしてすぐ食べられる食事、必要なだけ温めればいい冷凍食品などが主流になると思いますね。健康を考えて栄養バランスに配慮している弁当の宅配などももっと需要が増えると思います。
マーケットリサーチというと、アンケート調査やヒアリング調査などがイメージされて予算がないとか、調査をしても活かしきれないなどとの理由で省略され、みんなで意見を出し合って、あるいは発想力のある人が中心になって進めてしまう場合が多いのではないでしょうか。
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2.「アイデンティティ」が独自性を生む
今はない生家、父親・・・。「第一次産業の振興」を目的とするに至った根本には、自分自身のアイデンティティの追求がありました。無から有を生み出すこと、豊かな地域社会をつくっていくこと、それを幼い頃から目の当たりにしてきたことが、“創造”を業とすることにつながりました。
そんなわけで、「アイデンティティ」という言葉が大好きです。英語圏では身分証明書のことを「IDカード」と言い、ぴったりフィットする日本語が無いと言われますが、存在意義、存在証明、自分らしさ、自社らしさ、地域らしさを言います。
新事業開発でも、新商品開発でも、アイデンティティにどれだけ迫れるかが大きなポイントだと思っています。つまり、どれだけ自分らしさを表現できているかです。素材、加工品、ネーミング、パッケージ・・・全部においてです。
最近いいなぁと思ったのは、『「香川県はうどん県」に改名しました。』という香川県の観光戦略の取組み。讃岐うどんの産地という次元から、地域の風土、歴史、食文化、人々のハート、モノ、全部ひっくるめてブランド化を目指す表明であると伝わってきます。
1.企業目的と事業領域
今から4年前、これから10年、私達はどんな役割を果たして行けばよいだろうかと考え、企業目的を「東北の第一次産業の振興」を担うと決めました。「第一次産業」を地域資源として商品やサービスを生み出し、経済を循環させ、ここに住む私達が自信と誇りを持って生きる。そのための役割を担おうと立ち位置を決めたのです。
事業領域は、①地域ブランド開発、②農林水産物&加工品輸出支援、③プランズマーケティングの3つをドメインとしました。
①地域ブランド開発は地域資源を活かし、その豊かさを多くの人々に享受していただくこと。
②は第一次産業の競争力を育む分野、そして③は生活者に支持され続けるため、全経営活動で欠かせない取組みです。
地域が自立しイキイキと生き続けるために、なぜこれらが必要か。
これから12回にわたってお伝えして行こうと思います。
どうぞおつき合いください。
みちのく千枚かぶら
見てください。この見事な桜。
仙台市舟丁にある仙台駄菓子本舗「石橋屋」敷地内の桜です。わが家はここから2分ほどのところにあり、毎年この粧いを堪能しています。
相当有名で、毎年この時期にはわざわざこの桜を撮影に、多くの人々が訪れます。
石橋屋と言えば、仙台駄菓子の老舗。
http://www.ishibashiya.co.jp/
先般、神戸で東日本大震災復興を目的とした宮城県内の陶芸・木工芸品等の「展示販売会」を企画した際、神戸の皆さんから“仙台のお菓子も”との要望を頂き、輪南京、青葉しぐれ、梅子などを持参し、とても喜ばれました。
